「さっすが、分かってんじゃん!お姫様」
「和椛は無理にしなくてもいいんだよ?僕らが勝手にやりだしたんだから。ね、奏」
「強要はしねぇよ」
「大丈夫、まぜてまぜて」
……俺、負ける気しかしねぇ、と始まる前からどんよりしている和真くんの背中を新くんがたたき、いざ買い出しジャンケン、
ジャンケーン……──
「……やっぱり!……そんな気はしてた!ジャンケンって話になった時点でそんな気は……」
何回かあいこをくりかえした後、和真くんと私が負け、奏くんたちの勝ちとなった。
「大丈夫。和真くん、私にはこれがある」
和真くん用マジックハンド。
「んな決め顔してんなよ!」
「はーい、てことでお二人さん頼むな。和真、ついでに克服度あげてこいよー」
「うるさいな!」
行こうとした時、私が来る前におごりジャンケンもしていたらしくて、奏くんと新くんからお金を預かった。
……瑚白くん、強し。
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買い出し役となった私は少し前を歩く和真くんの後ろをついて歩いていた。
時折歩く速度が違うから差がひらいて置いてかれそうな気持ちになりながら。



