……心配とかはない、らしい。
誰も大丈夫!?とか言わないし、新くんは和真くんを転がして元の位置へと戻すと本当にまた寝た。椛月も。
私は……起きてるけど横になっておこうかな。
──そして、和真くんがいた理由はというと、夜中にトイレ行った後、間違えた……と思われるって本人が言っていた。
瑚白くんは一晩ですっかりよくなり、今の話を聞いた新くんは爆笑し、瑚白くんは『ありえない……』と和真くんいぶかしげにみていた。
「そんじゃ、またな!おれは奏ちゃん送りながら帰るから」
「帰り、気をつけろよ」
「……はぁ、寿命がちぢまった気がする俺」
「ま、またね」
みんなとわかれてから、椛月と歩きながら改めて目のことを話した。
でもやっぱり『ふうん』くらいのリアクション。
「それより懸賞の方がやばいだろ。どう考えても。追われたって話も聞い──」
「っ!?」
話の途中、椛月が急に腕を引くものだから驚いてしまう。
「椛月?」
何やら後ろを振り向いていた椛月は何かを気にする様子だった。
「……誰か、つけてきてたような気がしただけ」
そう言うと椛月は家まで私の腕を離すことはなかった。



