溺愛されるオッドアイ



「君だれ?って、ちょっおい!!」
「奏先輩、そっち行った!」

あわただしい足音が聞こえ、相手は誰なのか身構えていると廊下から声が聞こえた。

「どこにいんの」

い、今の声は──

あれ、と思った瞬間、新くんと和真くんが追いかけて声の主とリビングへ入ってきた。

「ちょっ……椛月(かづき)!何してるの!?」

私と変わらない身長に桃色の綺麗な髪、大きな緑の瞳。私といるとよく女の子と間違われるほど中性的な容姿。

「え、和椛ちゃんの知り合い?ってことは彼氏とか?」
「あ?」
「ちょ、奏ちゃん、なんでおれにこわい顔すんのっ」

Murkinessじゃないと分かり、ホッとするも違う意味で私は驚いてしまう。

「ちがうよ、一つ下の弟です……」
「弟だけど?なにか問題ある?」
「椛月、敬語」

横に並んで背中をやんわりとたたくと、椛月は少し嫌そうな顔をする。
同じ学校ではないといっても、年上がいるんだからちゃんと敬語使わなきゃ。