溺愛されるオッドアイ


そんなことをしたら……ほーら、この目にうつる世界はスローモーションだ。

本人は本気の攻撃なんだろうけど、私にはゆっくり、ゆっくりと蹴りやパンチが振り注がれてくる。
どんなに不良くんたちの攻撃スピードが速くても、この目で見える世界はゆっくりとまわり、避けるのはたやすい。
……ゆえに、私には当たらない。

「なんだこいつっ全然当たらねぇ!」
「未来でも見えてやがんのか?なわけねぇよな!」
「誰でもいいから当てろよ!」

ムキになって飛んでくる拳は次々と空をきっていく。
ムキになればなるほど、消耗するのに。
私は避けるだけで、なにも忙しくないから息ひとつ上がらないけどね。

「のわっ!?」
「っぶ…!!」

左右から同時にきた二人を避けて、相打ちにさせノックアウト。
避けて背中へと回り込み、首根っこを掴み地面へ倒し、またもノックアウト。
全然苦労しない。