「さすがに大きすぎだね」とクスクス笑いだした剣崎先輩は、ケーキにのったイチゴだけを指でつまんだ。
「奈乃ちゃんの恋心がこのイチゴよりも真っ赤に染まりますように。一生俺だけを好きでいてくれますように」
願いを込めるようにイチゴの先端にキス。
そのイチゴを今度は私の唇に押し当てている。
ひゃっ、剣崎先輩と間接キスをしちゃった。恥ずかしい。
「奈乃ちゃん、あーんして」
心臓が悲鳴を上げるように暴れ出したのは、甘いイチゴが口いっぱいに広がった直後で
「イチゴよりほっぺが真っ赤になってるよ。奈乃ちゃん可愛い。もっとドキドキさせたいな」
生クリームよりもベタベタな甘い声で、剣崎先輩がいたずらっぽく微笑むんだもん。
「今度は私が……剣崎先輩の顔が真っ赤になっちゃうこと……しちゃいますから……」
恥じらいで震える制服のスカートを握りしめながら、私は恋の宣戦布告ともとれる大胆発言をこぼしてしまったのでした。
☆大人気生徒会長は餌づけしたい☆
唯人&奈乃 ハッピーエンド
甘沼 恋(あまぬま こい)



