大人気生徒会長は餌づけしたい


 心が折れそうになりその場にしゃがみこむ。

 感情のモヤが刃となって心に突き刺さってくるから、顔を歪めずにはいられない。

 制服のスカートに顔をうずめた時だった。


「やっと見つけた」


 はぁはぁと荒い吐息をもらす剣崎先輩が、私の前に現れたのは。


「……どうして」と、つぶやいてしまった。

 本心だった。

 剣崎先輩には彼女がいる。

 私なんかよりも大人っぽい美女が。

 それなのになぜ必死な顔で私の前に現れたの?



 潤んだ瞳で見上げれば「泣いてたの?」と心配された。

 私の前に立膝をついた剣崎先輩。

 辛そうな表情で「俺が泣かせたんだよね?」と顔を覗き込んできたから、涙を止めようと唇をかみしめ首を横に振る。

 ダメだ、剣崎先輩の優しい瞳を見つめたら余計に涙があふれてきちゃった。