※※
──ピンポーン
翌朝のことだった。悠作が出勤し悠聖も登校したあとふいにインターホンが鳴った。私は玄関扉の覗き穴から相手を確認して、一瞬息を呑んだ。覗き穴から見た美穂子は満面の笑みを浮かべていたからだ。
おずおずと玄関扉を開ければ、今日も白いワンピースを纏った美穂子が立っている。
「朝からなんでしょうか?」
「…………」
美穂子は笑みこそ浮かべているが、その空気はどこかいつもと違う。
「里奈さん。残念だわ」
「え?」
彼女は私に紙袋を差し出す。反射的に手に取りおずおずと中を覗き込んで、思わずその紙袋をバシャッと玄関先に落とした。
「サイズピッタリだったのにどうして?」
地面に落とした衝撃で紙袋から飛び出した、白いスウェットを拾い上げると美穂子は私にそっと手渡した。
全身に鳥肌がたち、足がガクガクと小刻みに震えてくる。
「杉原さん……うちのゴミ……見たの……?」
「ええ。勿論。里奈さん越してきて間がないからゴミの分別ができているか気になっちゃって。このスウェットは間違えて捨てちゃったのよね?」
美穂子の顔は笑っているが、目は笑っていない。
「どうして……こんな事……」
「こちらのセリフよ。里奈さんがこんなことするなんて……失礼だけど少し異常だわ」
──ピンポーン
翌朝のことだった。悠作が出勤し悠聖も登校したあとふいにインターホンが鳴った。私は玄関扉の覗き穴から相手を確認して、一瞬息を呑んだ。覗き穴から見た美穂子は満面の笑みを浮かべていたからだ。
おずおずと玄関扉を開ければ、今日も白いワンピースを纏った美穂子が立っている。
「朝からなんでしょうか?」
「…………」
美穂子は笑みこそ浮かべているが、その空気はどこかいつもと違う。
「里奈さん。残念だわ」
「え?」
彼女は私に紙袋を差し出す。反射的に手に取りおずおずと中を覗き込んで、思わずその紙袋をバシャッと玄関先に落とした。
「サイズピッタリだったのにどうして?」
地面に落とした衝撃で紙袋から飛び出した、白いスウェットを拾い上げると美穂子は私にそっと手渡した。
全身に鳥肌がたち、足がガクガクと小刻みに震えてくる。
「杉原さん……うちのゴミ……見たの……?」
「ええ。勿論。里奈さん越してきて間がないからゴミの分別ができているか気になっちゃって。このスウェットは間違えて捨てちゃったのよね?」
美穂子の顔は笑っているが、目は笑っていない。
「どうして……こんな事……」
「こちらのセリフよ。里奈さんがこんなことするなんて……失礼だけど少し異常だわ」



