――ああ、なんて麗しいの。ディラン殿下。
私は、あなたのそばに在りたい。
そして、あなたにも私を見てほしい。
あの澄んだ瞳、柔らかな声、仕草のひとつひとつ。
手の届かない場所にいる人だと分かっているのに、想いだけが募っていく。
胸に光る宝石。これをローブの男から貰ってからだ。
殿下への想いがどんどん増していく。
身分が違う。立つ世界が違う。
近づく方法など、正攻法では存在しない。
手の中の小瓶を、そっと揺らす。
中で揺れる透明な液体。
これをくれたのも、ローブの男だった。
怪しいと分かっていた。それでも――他に縋るものがなかった。
はやく、はやく私のモノにする。
