あっという間にパーティ会場へ到着した。
クラリス夫人に挨拶を交わし、プレゼントを渡したところ大変喜んでいた。さすがユウリ。
下調べが上手で助かる。
一通り挨拶回りを終えたところで、ひとりの令嬢に声をかけられる。
「ご機嫌よう、ティアナ様」
「ご機嫌よう。久しぶりね、ユリア」
10年前の出来事をきっかけに友人となったユリア。
もともとは市民出身だが、両親が事業で成功し、今では植物の品種改良を行っている。仕事柄、関わることも多い。
「相変わらずティアナ様はお美しいですわ。今日のドレス、まるで夜空の下に現れた妖精のようで……本当に素敵ですわ」
――相変わらず、すごい褒め言葉だ。
「ありがとう。ユリアも、そのピンク色のドレス素敵ね。
それに、いつも言っているけれど、呼び捨てでいいのよ」
「いえ、私にとってティアナ様は憧れなんです!!
もうずっと、お慕い申し上げておりますのよ」
言葉に力がこもる。
正直、10年前に彼女を助けたのは、同情もあったが、それ以上に自分の利益になると考えた部分もあった。
私は決してお人好しではない。打算的な人間だ。
だから、私に憧れや尊敬を抱くのは――違う。
あえてそれをいま否定することはしないけれど。
会場がざわめきだし令嬢達の声を耳にする。
「わぁ……素敵だわ!!」
「ディラン殿下よ! なんてお美しいの!」
令嬢たちが、うっとりとした視線を向ける先にいるのは
ディラン・アレキサンドライト殿下。
この前会った時にはよく見えなかったが、今回はその顔立ちがはっきりと分かる。
輝くような金髪は、片側がやや長く、逆側は短めに整えられ耳にかけられたアシンメトリーな髪型。
それが一層、艶やかな雰囲気を引き立てている。
整った顔立ちに、エメラルドの瞳に柔らかな微笑み。
誰もが思わず見惚れてしまうのも無理はない。
――「美しい」という言葉が、これほど似合う人物もそういない。
殿下の周囲に、令嬢たちがこぞって集まっていくのを横目に、
私は用事も済んだことだし、少し食事を取ることにした。
殿下には、婚約者候補が何人もいるらしいが、本命はまだ決まっていないという。
そのため、どの令嬢もここぞとばかりにアピールしているようだった。
クラリス夫人に挨拶を交わし、プレゼントを渡したところ大変喜んでいた。さすがユウリ。
下調べが上手で助かる。
一通り挨拶回りを終えたところで、ひとりの令嬢に声をかけられる。
「ご機嫌よう、ティアナ様」
「ご機嫌よう。久しぶりね、ユリア」
10年前の出来事をきっかけに友人となったユリア。
もともとは市民出身だが、両親が事業で成功し、今では植物の品種改良を行っている。仕事柄、関わることも多い。
「相変わらずティアナ様はお美しいですわ。今日のドレス、まるで夜空の下に現れた妖精のようで……本当に素敵ですわ」
――相変わらず、すごい褒め言葉だ。
「ありがとう。ユリアも、そのピンク色のドレス素敵ね。
それに、いつも言っているけれど、呼び捨てでいいのよ」
「いえ、私にとってティアナ様は憧れなんです!!
もうずっと、お慕い申し上げておりますのよ」
言葉に力がこもる。
正直、10年前に彼女を助けたのは、同情もあったが、それ以上に自分の利益になると考えた部分もあった。
私は決してお人好しではない。打算的な人間だ。
だから、私に憧れや尊敬を抱くのは――違う。
あえてそれをいま否定することはしないけれど。
会場がざわめきだし令嬢達の声を耳にする。
「わぁ……素敵だわ!!」
「ディラン殿下よ! なんてお美しいの!」
令嬢たちが、うっとりとした視線を向ける先にいるのは
ディラン・アレキサンドライト殿下。
この前会った時にはよく見えなかったが、今回はその顔立ちがはっきりと分かる。
輝くような金髪は、片側がやや長く、逆側は短めに整えられ耳にかけられたアシンメトリーな髪型。
それが一層、艶やかな雰囲気を引き立てている。
整った顔立ちに、エメラルドの瞳に柔らかな微笑み。
誰もが思わず見惚れてしまうのも無理はない。
――「美しい」という言葉が、これほど似合う人物もそういない。
殿下の周囲に、令嬢たちがこぞって集まっていくのを横目に、
私は用事も済んだことだし、少し食事を取ることにした。
殿下には、婚約者候補が何人もいるらしいが、本命はまだ決まっていないという。
そのため、どの令嬢もここぞとばかりにアピールしているようだった。
