風が、止んだ。
炎も、雷も、叫び声さえも――
まるで世界が一拍、息を忘れたかのように。
「みんな……想いを、重ねて。
私たちの共鳴を――」
そう告げた瞬間、
中央に立つ私の剣先へ、淡い蒼の光が集まり始める。
「……来る」
ディランが、低く告げた。
次の瞬間。
「我が剣に従え――アクアマリン。
流れを凍てつかせ、暴走を鎮めよ」
セナの刀身が氷水の輝きを帯び、
空気そのものを冷却する。
荒れ狂っていた魔力の流速が、確かに鈍った。
「紅く、鋭く――我が想いに応えよ、スピネル!
迷いを断ち、前を切り拓け」
テオの刃が深紅に燃え上がる。
意志そのものが炎となり、前線を押し返した。
「燃えあがれ――ペリドット!
恐れを焼き払い、道を拓け!」
レオの大剣が爆炎を纏い、
轟音とともに魔力の壁を打ち砕く。
「美しく、惑わせ――ローズクォーツ。
その心、甘き夢に沈めなさい」
ルイの剣から薔薇色の光が舞い散る。
幻想の花弁が宙を満たし、敵の視界を歪めた。
「理を整えよ――フローライト。
混沌を律へ、歪みを円環へ」
ユウリの低い声とともに、
淡紫の光が円を描く。
乱れた魔力の奔流が、ひとつの調和へと収束していく。
「……静まりなさい。ムーンストーン。
その痛みを、夜へ還して」
アリスの銃口に、月白の光が灯る。
放たれた魔力は刃ではなく、
安らぎとして仲間たちを包み込んだ。
「加速する――トパーズ!
閃光よ、我が身を導け!」
アレンの足元を雷が走り、
稲光とともに躍る。
「支える力を――スモーキークォーツ。
大地よ、盾となれ」
ロベルトが剣を地に突き立てた。
次の瞬間、
大地の深層を叩くような地鳴りが轟いた。
「静寂を保て。惑いを断て――アメジスト。
恐怖も雑音も、ここには要らない」
レイの剣が静かに振るわれる。
音が、感情が、恐慌が――
戦場から削ぎ落とされていった。
そして――
「我が剣に応えよ、アレキサンドライト。
我が意志をもって、共鳴を導け」
その輝きは命令ではなく、
“信じる力”として輪の中心に満ちていった。
共鳴は、ひとつ上の段階へと押し上げられる。
最後に。
私は、深く息を吸う。
背に。
肩に。
剣に――
仲間たちの手の温もりが、確かにあった。
「蒼き想いよ―」
ラピスラズリが、夜空のように輝く。
「星の記憶を継ぎ、
交わした誓いを――導に」
剣が震える。
「私たちの想いを、ひとつに」
光が、繋がった。
蒼と光。
氷と雷と土。
炎と紅。
薔薇と月。
整と静。
すべてが溶け合い、
ひとつの旋律となって流れ込む。
それは歌ではない。
祈りでもない。
――“共に在る”という選択そのもの。
トワの残した淡い光が、その輪の中で震え、
やがて拒むことなく――
そっと、和音として重なった。
炎も、雷も、叫び声さえも――
まるで世界が一拍、息を忘れたかのように。
「みんな……想いを、重ねて。
私たちの共鳴を――」
そう告げた瞬間、
中央に立つ私の剣先へ、淡い蒼の光が集まり始める。
「……来る」
ディランが、低く告げた。
次の瞬間。
「我が剣に従え――アクアマリン。
流れを凍てつかせ、暴走を鎮めよ」
セナの刀身が氷水の輝きを帯び、
空気そのものを冷却する。
荒れ狂っていた魔力の流速が、確かに鈍った。
「紅く、鋭く――我が想いに応えよ、スピネル!
迷いを断ち、前を切り拓け」
テオの刃が深紅に燃え上がる。
意志そのものが炎となり、前線を押し返した。
「燃えあがれ――ペリドット!
恐れを焼き払い、道を拓け!」
レオの大剣が爆炎を纏い、
轟音とともに魔力の壁を打ち砕く。
「美しく、惑わせ――ローズクォーツ。
その心、甘き夢に沈めなさい」
ルイの剣から薔薇色の光が舞い散る。
幻想の花弁が宙を満たし、敵の視界を歪めた。
「理を整えよ――フローライト。
混沌を律へ、歪みを円環へ」
ユウリの低い声とともに、
淡紫の光が円を描く。
乱れた魔力の奔流が、ひとつの調和へと収束していく。
「……静まりなさい。ムーンストーン。
その痛みを、夜へ還して」
アリスの銃口に、月白の光が灯る。
放たれた魔力は刃ではなく、
安らぎとして仲間たちを包み込んだ。
「加速する――トパーズ!
閃光よ、我が身を導け!」
アレンの足元を雷が走り、
稲光とともに躍る。
「支える力を――スモーキークォーツ。
大地よ、盾となれ」
ロベルトが剣を地に突き立てた。
次の瞬間、
大地の深層を叩くような地鳴りが轟いた。
「静寂を保て。惑いを断て――アメジスト。
恐怖も雑音も、ここには要らない」
レイの剣が静かに振るわれる。
音が、感情が、恐慌が――
戦場から削ぎ落とされていった。
そして――
「我が剣に応えよ、アレキサンドライト。
我が意志をもって、共鳴を導け」
その輝きは命令ではなく、
“信じる力”として輪の中心に満ちていった。
共鳴は、ひとつ上の段階へと押し上げられる。
最後に。
私は、深く息を吸う。
背に。
肩に。
剣に――
仲間たちの手の温もりが、確かにあった。
「蒼き想いよ―」
ラピスラズリが、夜空のように輝く。
「星の記憶を継ぎ、
交わした誓いを――導に」
剣が震える。
「私たちの想いを、ひとつに」
光が、繋がった。
蒼と光。
氷と雷と土。
炎と紅。
薔薇と月。
整と静。
すべてが溶け合い、
ひとつの旋律となって流れ込む。
それは歌ではない。
祈りでもない。
――“共に在る”という選択そのもの。
トワの残した淡い光が、その輪の中で震え、
やがて拒むことなく――
そっと、和音として重なった。
