セナside
コンコン、とノックの音がする。
返事をするより早く、扉が静かに開いた。
「やあ」
……ディランだ。
「どうも」
短く返すと、ディランは俺の前のソファに腰を下ろした。
無駄のない動き。相変わらずだ。
「調子は?」
「悪くはないです」
そう答えながら、自分の肩に触れる。
包帯の下、痛みはもうほとんどない。
……塞がっている。
「そうか」
ディランは俺を一瞥して、ふっと笑った。
「確かに、死にかけたにしては――
ずいぶんすっきりした顔をしているな」
満足そうな笑み。
見透かされているのが、少しだけ癪だ。
「……否定はしません」
守れた。
それだけで、十分だった。
「君は、いつもそうだな」
ディランは背もたれに身を預ける。
「自分のことは二の次で、肝心なところだけ持っていく」
「騎士ですから」
そう答えると、また小さく笑われた。
「まったく……
だが、よくやった」
その一言は、労いというより承認だった。
胸の奥に、静かに染みていく。
コンコン、とノックの音がする。
返事をするより早く、扉が静かに開いた。
「やあ」
……ディランだ。
「どうも」
短く返すと、ディランは俺の前のソファに腰を下ろした。
無駄のない動き。相変わらずだ。
「調子は?」
「悪くはないです」
そう答えながら、自分の肩に触れる。
包帯の下、痛みはもうほとんどない。
……塞がっている。
「そうか」
ディランは俺を一瞥して、ふっと笑った。
「確かに、死にかけたにしては――
ずいぶんすっきりした顔をしているな」
満足そうな笑み。
見透かされているのが、少しだけ癪だ。
「……否定はしません」
守れた。
それだけで、十分だった。
「君は、いつもそうだな」
ディランは背もたれに身を預ける。
「自分のことは二の次で、肝心なところだけ持っていく」
「騎士ですから」
そう答えると、また小さく笑われた。
「まったく……
だが、よくやった」
その一言は、労いというより承認だった。
胸の奥に、静かに染みていく。
