「……ディラン」
「うん」
「……今日ね」
気づけば、
言葉が溢れていた。
「みんな、来てくれたの」
「レオが卵粥、食べさせてくれて」
「テオはユウリのモノマネして、
四葉のクローバーくれて」
「ユウリは本気の看病だって言って……
アリスも交代で来てくれた」
「ルイが作ってくれた
蜂蜜ソーダも、美味しかった」
少し息をついて、
それでも続ける。
「……セナも来てくれた」
「無茶しすぎだって言いに来たのに、
セナの手、豆が潰れてて」
「お互いさまだねって……」
「アレンとロベルトは
扉の外から手を振ってくれて」
「レイさんは、
置き手紙とのど飴」
熱のせいか、
不思議と止まらない。
「……熱出して、
迷惑かけてるのに」
「心配されて、
想ってもらえて」
「……なんか、
嬉しかったんだ」
こんなふうに、
素直に気持ちを話したことはない。
でも、
聞いてほしいと思ってしまった。
ディランは、
ただ穏やかに聞きながら、
「……みんなして」
小さく、
呟くように言った。
「随分と、
君のことを可愛がっているな」
何を言おうとしたのか、
自分でもわからない。
でも、
そのまま、
指に力を込めてしまう。
ディランは、
何も言わず、
ただ、握り返した。
「大丈夫」
低く、確かな声。
「君が眠るまで、
ここにいる」
「熱が下がるまで」
「朝が来るまで」
――それ以上は、
何も言わなかった。
でも。
その手の温もりが、
何よりも、
効く薬だった。
まぶたが、
ゆっくりと落ちていく。
最後に聞こえたのは、
とても静かな声。
「……無茶をする君も、
弱って、甘える君も、
全部、
私のものだよ」
……それは、
夢だったかもしれない。
けれど。
手の温もりは、
確かに、
そこにあった。
「うん」
「……今日ね」
気づけば、
言葉が溢れていた。
「みんな、来てくれたの」
「レオが卵粥、食べさせてくれて」
「テオはユウリのモノマネして、
四葉のクローバーくれて」
「ユウリは本気の看病だって言って……
アリスも交代で来てくれた」
「ルイが作ってくれた
蜂蜜ソーダも、美味しかった」
少し息をついて、
それでも続ける。
「……セナも来てくれた」
「無茶しすぎだって言いに来たのに、
セナの手、豆が潰れてて」
「お互いさまだねって……」
「アレンとロベルトは
扉の外から手を振ってくれて」
「レイさんは、
置き手紙とのど飴」
熱のせいか、
不思議と止まらない。
「……熱出して、
迷惑かけてるのに」
「心配されて、
想ってもらえて」
「……なんか、
嬉しかったんだ」
こんなふうに、
素直に気持ちを話したことはない。
でも、
聞いてほしいと思ってしまった。
ディランは、
ただ穏やかに聞きながら、
「……みんなして」
小さく、
呟くように言った。
「随分と、
君のことを可愛がっているな」
何を言おうとしたのか、
自分でもわからない。
でも、
そのまま、
指に力を込めてしまう。
ディランは、
何も言わず、
ただ、握り返した。
「大丈夫」
低く、確かな声。
「君が眠るまで、
ここにいる」
「熱が下がるまで」
「朝が来るまで」
――それ以上は、
何も言わなかった。
でも。
その手の温もりが、
何よりも、
効く薬だった。
まぶたが、
ゆっくりと落ちていく。
最後に聞こえたのは、
とても静かな声。
「……無茶をする君も、
弱って、甘える君も、
全部、
私のものだよ」
……それは、
夢だったかもしれない。
けれど。
手の温もりは、
確かに、
そこにあった。
