「あー、テオがお嬢様にデレデレしてる!
俺たちにはツンツンなのに!」
「というかテオ、お前すげぇな!
最年少合格だぞ! セナさんより早い!」
「……おい、テオ。
誰が俺より強くなるって?」
気づけば、騎士団員たちとセナがわらわらと集まってきていた。
騒がしくて、うるさくて、
でも――嫌じゃない。
「別に。
事実、そのつもりだし」
そう言うと、セナは片眉を上げた。
「……言うようになったな。
正式に騎士団員になったんだ。
これからは、ビシビシしごいていくから覚悟しろ」
……あ、そうだ。
言っておかないと。
俺は一歩前に出て、
改めてお嬢さまの前に立つ。
「お嬢さま」
「なに?」
きょとん、と首を傾げる。
その仕草が、相変わらず可愛い。
「俺――
お嬢さまのこと、大好きだよ」
一瞬、空気が止まった。
「俺を拾ってくれて、ありがとう」
「……ちょっ、え!?
な、なに急に……!」
珍しく、完全に慌てている。
耳まで赤い。
……やっぱり、可愛い。
「おい、テオ」
低く、地を這うような声。
「お前……やっぱり許さない。
こっち来い」
振り返ると、
セナが怖い顔で拳を鳴らしていた。
「うわ、待っ――」
俺は反射的に走り出す。
背後で、
騎士団員たちの笑い声が弾ける。
春の風は、穏やかで、優しくて、
舞い上がった桜の花びらを連れてくる。
ここでは、
俺は黒狼でも、ドブネズミでもない。
名前をもらい、
居場所をもらい、
守りたい人がいる。
ここで俺は、
【テオ】として生きていく。
それが、
俺の誓いだ。
俺たちにはツンツンなのに!」
「というかテオ、お前すげぇな!
最年少合格だぞ! セナさんより早い!」
「……おい、テオ。
誰が俺より強くなるって?」
気づけば、騎士団員たちとセナがわらわらと集まってきていた。
騒がしくて、うるさくて、
でも――嫌じゃない。
「別に。
事実、そのつもりだし」
そう言うと、セナは片眉を上げた。
「……言うようになったな。
正式に騎士団員になったんだ。
これからは、ビシビシしごいていくから覚悟しろ」
……あ、そうだ。
言っておかないと。
俺は一歩前に出て、
改めてお嬢さまの前に立つ。
「お嬢さま」
「なに?」
きょとん、と首を傾げる。
その仕草が、相変わらず可愛い。
「俺――
お嬢さまのこと、大好きだよ」
一瞬、空気が止まった。
「俺を拾ってくれて、ありがとう」
「……ちょっ、え!?
な、なに急に……!」
珍しく、完全に慌てている。
耳まで赤い。
……やっぱり、可愛い。
「おい、テオ」
低く、地を這うような声。
「お前……やっぱり許さない。
こっち来い」
振り返ると、
セナが怖い顔で拳を鳴らしていた。
「うわ、待っ――」
俺は反射的に走り出す。
背後で、
騎士団員たちの笑い声が弾ける。
春の風は、穏やかで、優しくて、
舞い上がった桜の花びらを連れてくる。
ここでは、
俺は黒狼でも、ドブネズミでもない。
名前をもらい、
居場所をもらい、
守りたい人がいる。
ここで俺は、
【テオ】として生きていく。
それが、
俺の誓いだ。
