泣き虫サンタクロースの恋

「お。さんきゅ、すっげー嬉しい」

タイミング的に告白はやっぱりできなかったが、ようやく二年越しに渡せたことにホッとする。

しかしホッとしたのも束の間、今度は拓斗の反応が気になって、緊張から息苦しくなってくる。

(どうしよう)

(今更だけど……手編みとか重かったかも)

(だって……彼女でもないのに)

そんなネガティブな考えが浮かぶが、もう後戻りはできない。

「なぁ、開けていい?」

「えっと……じゃあ、せーので開けよっか?」

「いいよ。じゃあ、せーの」

「え、早……っ」

拓斗がしゅるりとリボンを解くのを見ながら、私もサンタクロースとトナカイが描かれた、お洒落なラッピング袋を開けた。

「うわ、あったかそう」
「わぁ、あったかそう」
 
同時に声を発した私たちは顔を見合わせる。

拓斗が私にプレゼントしてくれたのは、小さなイチゴのチャームがついた白の手袋だった。
それも去年から私が欲しくて買おうか悩んでいたブランドのもの。

通っている高校が自宅から五分ほどという事もあり、去年は使用頻度を考えて買うのを見送ったのだ。