視界に広がる炎と血の匂い。 玉座の間の中央でお父様とお母様が血を流して倒れている。 剣を持った男が、こちらに振り向き手を伸ばしてくる。 「お前の治癒魔法さえあれば…、アイツは…」 逃げたいのに恐怖で身体が動かない。 「やっ…、いやーーーーーー」 私の意識はここで途切れる。 最後に視界に映ったのは、黒髪の男の血走った眼と左腕にある傷跡だった。