部屋の浄化を終えると、応援として来ていた他所の教会の方に患者を任せ、私は別の部屋の応援に。――って思っていたら、近くから聞き覚えのある声が聞こえた。
今は聞きたくない妹の声が。
「もう大丈夫だから帰ってもいいよ~」
「待って。マーガレット様は三日間ここで療養するよう仰っていたわ。薬湯を毎食飲んでから帰るようにって」
リリアナの声が聴こえていた部屋は軽症の方々が過ごしていた部屋で、リリアナが治療をし、その近くで第二皇子が誇らしげに見ていた。
二人も、近くに居た護衛もシールドどころか感染予防すらしないまま。
「何故貴女がここに? リリアナ」
「うわー。最悪」
それはこちらの台詞。
一人でこの場所に来るならまだしも、殿下を引き連れて来るなんて。誰の許可を得たか知らないけど、病み上がりの殿下はこのままじゃ確実に感染してしまう。
「はぁ」
仕方ない。
右手で空間を漁り杖を取り出し、床を二回叩く。
「こ、これは」
杖の力を借りて行う治療は軽症ならこれで大丈夫。
ただ、もの凄く疲れるけど……。
「今すぐ帰りなさい。誰が許可を出したか知りませんが、この場では私に従っていただきます」
「お、俺は皇子だぞ! 命を救ってもらったがその言葉には従えない。俺はリリアナの為にこの場に来たんだ」
「誰の為でもいいですが正直邪魔です」
この場で最も邪魔なのは治癒能力も持たず、病人の世話も出来ずただ見ているだけの人間。
そんな方たちが居られても正直邪魔でしかない上に、皇子だって理由で皆起き上がって頭を下げようとする。
それすらも止めないでただ見ているだけってのも、リリアナの為に来たってのも腹が立つ。普通止めるでしょ。
今は聞きたくない妹の声が。
「もう大丈夫だから帰ってもいいよ~」
「待って。マーガレット様は三日間ここで療養するよう仰っていたわ。薬湯を毎食飲んでから帰るようにって」
リリアナの声が聴こえていた部屋は軽症の方々が過ごしていた部屋で、リリアナが治療をし、その近くで第二皇子が誇らしげに見ていた。
二人も、近くに居た護衛もシールドどころか感染予防すらしないまま。
「何故貴女がここに? リリアナ」
「うわー。最悪」
それはこちらの台詞。
一人でこの場所に来るならまだしも、殿下を引き連れて来るなんて。誰の許可を得たか知らないけど、病み上がりの殿下はこのままじゃ確実に感染してしまう。
「はぁ」
仕方ない。
右手で空間を漁り杖を取り出し、床を二回叩く。
「こ、これは」
杖の力を借りて行う治療は軽症ならこれで大丈夫。
ただ、もの凄く疲れるけど……。
「今すぐ帰りなさい。誰が許可を出したか知りませんが、この場では私に従っていただきます」
「お、俺は皇子だぞ! 命を救ってもらったがその言葉には従えない。俺はリリアナの為にこの場に来たんだ」
「誰の為でもいいですが正直邪魔です」
この場で最も邪魔なのは治癒能力も持たず、病人の世話も出来ずただ見ているだけの人間。
そんな方たちが居られても正直邪魔でしかない上に、皇子だって理由で皆起き上がって頭を下げようとする。
それすらも止めないでただ見ているだけってのも、リリアナの為に来たってのも腹が立つ。普通止めるでしょ。

