幼なじみと、ヒミツの恋。

キーンコーンカーンコーン


『「へ?」』


ん?


ちょっと待って…


チャイム鳴ったのってこれで二回目だよね…?


さっきのが予鈴だとすると…


「これ、本鈴…!?」


『えっ!?うそ…』


「私たち、遅刻…?」


『「……………………」』


『…最悪』


「よりにもよって入学初日に…」


『ほら、ぼーっとしてないで急ぐよ…!』


「うぅ…ってさなちゃん足早っ…!?」


『私はいたって平均です。こはるがおそいだけだよ~』


「そっ、そんなことないもん…!」


『はいはい、そんなこと言ってるヒマがあったらもう少し早く足を動かしたら?』


「むぅ…ひどい…」


『さすがにこれ以上は遅刻できないよ…!』


「それはそうだけど…」


『でしょ?だから急ごう…!』


「う、うん…!」




***