幼なじみと、ヒミツの恋。

『「………………………」』


『「…えぇ!?」』


『こ、こはる…今、”変わってない”って言われなかった…!?』


「う、うん…?」


『ちょっと、どういうこと!?こはる、あんなイケメンと知り合いだったの!?』


「そんなはずはないと思うんだけどなぁ…」


『じゃあさっきのは幻聴だとでも言いたいの…!?』


「そういうわけじゃ…」


『てか、あのほほえみ顔はやばかったわぁ…キュン死にするかと思った…』


「だよね~最初顔見たときはなんていうか、こう…冷たい印象だったから…」


『それな~』


うまく言葉に表せないけど


冷たい中に隠されたやさしさ、みたいな…?


「あんなイケメンはじめて見たなぁ…」


『そう?』


「うん。あ、でも…」


『でも?』


「昔、隣の家に住んでた幼なじみも結構かっこよかったかも…」


たしか、


あーくんとゆーくんだっけ…?


ママによると、小さいときは三人でずっといっしょにいたんだとか。


うーん


あんまり記憶にないや…


『なにそれ…!?あとで詳しく教えて…!!』


「う、うん…でも、さなちゃんってほんとに人の恋愛話好きだよねぇ…」


『女の子はみんな好きだと思うよ?むしろこはるが興味なさすぎるんじゃない…?』


「そうかなぁ…」


『そうだよ~』


うーん


「ぶっちゃけ恋ってなんなんだろう…」


『え、そこから…?』