ここで私は、明日の私を待つ

そう思って咲希たちに声をかけ続けて一週間。


やっぱり咲希たちは川崎の味方についている。


私が川崎を殴ると4倍にして返ってくるし、周りのみんなの私を見る目が変わった。


毎日いじめられている私。


そんな私を誰も助けてくれない。


先生も見て見ないふりばかりだ。


何なら先生たちにも言葉で攻撃される。


初めは抵抗していたけど、最近ではもうそんな気力も無くなっていた。


そんなことよりトイレに行きたい。


私は席を立ってトイレに向かった。


個室の鍵を閉め、便器に座る。


外は寒いけど、便器は温かい。


心がポカポカしてくる。


久しぶりに心が軽くなった、のも一瞬だった。


上からホースの先端が見え、急いで立ち上がった。


だが、個室を出る前に水が降ってきた。


「冷たっ!」


今は冬なのだから、冷たくて当然だ。


このままでは制服がびたびたになってしまう。


急いで個室の鍵を開けるが、外からドアを押さえつけられて出られない。


「開けて!開けてよ!」


私は内側から必死にドアを叩いた。


「あははははっ、もっとやれー!」


外では川崎の指示で楽しそうに、私に水をかけてくる。


これは、今まで私が川崎にやってきたことだ。


川崎はこんな気持ちだったんだ…。


自分がいじめられて、初めて気づいた川崎の気持ち。


私はもう、いじめなんてしたくないし、いじめが無い世界を見つけたい。


心の底からそう思った。