「懐かしいなぁ~」
「何が?」
日高くんを意識することになったパフェをそう表現したが、そんなセンチメンタル、男子大学生にはないようだ。もっともこんな男子に、勝手に意識して、勝手に好きになって、勝手に拗らせているのは女子は私だけである。
「あ、このジュレ、甘~い」
日高くんの質問がきこえなかった振りをして、私は生クリームをたっぷりつけたイチゴを頬張った。
はじめてこのパフェを食べた高校二年生の三月は、ふたりともが『パフェは非日常の特別』であった。
しかし大学生を二年も行うと、高校生の時分よりも外食の回数はダントツに増える。そう、高校生にとって特別なスイーツであるパフェは大学の今では日常の一コマでしかない。
ゆえに、日高くんが素っ気ないのも無理もない。私だって、一緒に食べているのが日高くんだからこそ、こう感慨深いのであって……
「で、さぁ、白井さん、いい?」
「はい?」
「明後日なんだけど、大丈夫?」
「あ、ごめん。パフェが美味しくって、きいていなかった」
半分本当で、半分嘘。
下宿するようになってもう日高くんとは会えないと思っていたところに、偶然で今日出会って、パフェを食べている。
パフェがこの上もなく美味しくて、かつきっかけのパフェと再び巡り会えたことに縁を感じてしまっていた。
うっかりと、私はひとり世界に没入してしまっていた。
「何が?」
日高くんを意識することになったパフェをそう表現したが、そんなセンチメンタル、男子大学生にはないようだ。もっともこんな男子に、勝手に意識して、勝手に好きになって、勝手に拗らせているのは女子は私だけである。
「あ、このジュレ、甘~い」
日高くんの質問がきこえなかった振りをして、私は生クリームをたっぷりつけたイチゴを頬張った。
はじめてこのパフェを食べた高校二年生の三月は、ふたりともが『パフェは非日常の特別』であった。
しかし大学生を二年も行うと、高校生の時分よりも外食の回数はダントツに増える。そう、高校生にとって特別なスイーツであるパフェは大学の今では日常の一コマでしかない。
ゆえに、日高くんが素っ気ないのも無理もない。私だって、一緒に食べているのが日高くんだからこそ、こう感慨深いのであって……
「で、さぁ、白井さん、いい?」
「はい?」
「明後日なんだけど、大丈夫?」
「あ、ごめん。パフェが美味しくって、きいていなかった」
半分本当で、半分嘘。
下宿するようになってもう日高くんとは会えないと思っていたところに、偶然で今日出会って、パフェを食べている。
パフェがこの上もなく美味しくて、かつきっかけのパフェと再び巡り会えたことに縁を感じてしまっていた。
うっかりと、私はひとり世界に没入してしまっていた。
