しかし、偶然は素晴らしい。新学期の新クラにて下心満載で卒業アルバム委員に志願したら、その委員会に日高くんがいた。ここは本当にうれしい誤算であった。
その委員会活動では日高くんといろいろやり取りできた。委員会のメンバーで打ち上げにいったりもした。だが、そこでも日高くんとはただの委員会の人であって……
(卒アル委員会、活動が終わったらそれきりだし)
委員会活動が終わってから、ぱたりと日高くんとの接触はなくなった。学校も受験一色になる。私の六組と日高くんの八組では校舎が違っていれば、休み時間にすれ違うなんてことも起こらなかった。
(それに、東京進学って何? 初耳なんだけど)
なんとか卵焼きは飲み込んが、私はクラスメイトのセリフに硬直した。
黙り込んだ私に向って、ちーがいう。
「奥手なのは、お互い様か」
「じゃあじゃあ、日高っち情報、教えるね」
八組に伝手のある、あっつんが、私にこう耳打ちした。
――日高っちの進学先は、R大学心理学部だよ。むっちゃんの第一志望校からそう遠くないんじゃないかな。
その委員会活動では日高くんといろいろやり取りできた。委員会のメンバーで打ち上げにいったりもした。だが、そこでも日高くんとはただの委員会の人であって……
(卒アル委員会、活動が終わったらそれきりだし)
委員会活動が終わってから、ぱたりと日高くんとの接触はなくなった。学校も受験一色になる。私の六組と日高くんの八組では校舎が違っていれば、休み時間にすれ違うなんてことも起こらなかった。
(それに、東京進学って何? 初耳なんだけど)
なんとか卵焼きは飲み込んが、私はクラスメイトのセリフに硬直した。
黙り込んだ私に向って、ちーがいう。
「奥手なのは、お互い様か」
「じゃあじゃあ、日高っち情報、教えるね」
八組に伝手のある、あっつんが、私にこう耳打ちした。
――日高っちの進学先は、R大学心理学部だよ。むっちゃんの第一志望校からそう遠くないんじゃないかな。
