「……まだ、こわいかも」
私がそう言うと、早坂くんは微笑んで私の頭を撫でた。
「分かった。あかりのペースに合わせるよ」
泊まりに来たのに、これは申し訳ないけれど。
早坂くんは受け入れてくれた。
大切にしてくれていると、実感する。
付き合う前と何も変わってないんじゃないかと不安になっていたけど。
そんな事なくて。
こうして少しずつ前に進んでいた。
足踏みしたり、立ち止まったりする事もあるだろうけど、まだまだ始まったばかりの遠距離恋愛。
キミとならうまくやっていけそうな気がする。
そんなことを思った東京1日目。
おわり



