早坂くんのそのひと言で、会はお開きとなった。
少し寝て酔いが覚めた私は、早坂くんと一緒に玄関までお見送りした。
「ご迷惑をおかけしました…」
私が頭を下げると、3人は笑ってくれた。
「全然いーよ!巻サンのが酒癖悪いし!」
松浦くんはバシバシと巻サンの背中を叩きながら言った。
「今日はそんな飲んでないんだけど〜」
「どこがですか。ほら行きますよ。
じゃあまた」
遠藤くんがそう言って手を振ると、去り際に巻サンが早坂くんに声をかけた。
「ハヤサカくーん、セコムも程々に〜」
私は隣のに立つ早坂くんを見上げる。
「セコムってSECOM?」
「さぁ」
早坂くんはわざとらしく首を傾げた。



