友達ドール2


浴室。

温かなお湯に体を沈め、私は濡れた髪の毛を両手で絞った。

由太、そして琴李の順番でお風呂に入ってもらい、今は私の入浴時間。

パパとママは帰りが遅くなるというメッセージがスマホに届いていた。

そうなると今日は二人共シャワーで済ませるだろう…いつもの事だ。

お風呂の栓を抜いて洗っておかなくちゃ。

シトラスの香りがする入浴剤入りの浴槽に肩までつかり、ゆっくり100まで数えて立ち上がる。

それがお風呂に入る時の、子供の頃からのクセだった。

浴室を出て脱衣所でタオルを手に取る。

髪の毛の水気を拭き、体も同じように拭く。

寝巻きに着替えてドライヤーのスイッチを入れた。

片手でタオルを洗濯機の中へ放りこむ。


「そろそろ髪、切らなきゃなぁ」


胸元まで伸び、手入れが難しくなってきた髪の毛を丁寧に乾かしたら、浴室と脱衣所の電気を消して自分の部屋へ。

由太はとっくに部屋に戻って、今頃はゲームでもしているんだろうな。

…琴李は、どうしてるだろう。


「先に寝てて…とは言っておいたけど」


彼女の部屋は、当たり前だけどまだ用意できてない。

二階の物置にされてる部屋とか、掃除すれば使えるだろうけど…その掃除が終わるまで何日かかるかが問題だ。

明日から掃除を始めるとして…それまでは私の部屋で我慢してもらうしかないかな。

二階に上がり、廊下を進み、自室の部屋のドアを開ける。

琴李は___眠っていた。

絨毯(じゅうたん)の上で、体を丸くして。

場所を取らないように、クッションを枕にしてすぅすぅと眠っていた。

まるで子猫のような姿に、私は目を丸くする。