友達ドール2


コロコロとボールが転がって、琴李の足元で止まる。

琴李がボールを持ち上げるのと同時に、少し離れた場所から男の子が駆け寄ってきた。


「ごめんなさい!拾ってくれてありがとうございます!」


ボールを受け取ろうと両手を伸ばす男の子。

琴李が戸惑った様子で私を見た。


「貸して?」


私は琴李からボールを受け取り、ソレを男の子に渡す。


「はい、人に当てないように気をつけてね」


「はーい!」


元気よく去って行く男の子。


「あの…ありがとう」


隣から聞こえてきた声に視線を向ける。

初めて聞いた琴李の声は、アニメのヒロインのような、とても可愛い物だった。


「私達も、帰ろうか」


そう言って笑う。

カバンを肩にかけ直して、私達は公園を後にした。