友達ドール2


「実在してた人間と同じドールとかも…作れたりするんですか?」


「ええ、もちろん。…お作りになりたいご友人がいらっしゃるのですか?」


そう言われて、私は視線をさまよわせた。

あの子と同じ子を作って…それでどうするの?

見た目も性格も同じ子を作ったってどうせ___。

私はブンブンと首を振る。

そして___こう言い放った。


「いえ…その友達とは真逆のドールを…作ってもらえますか?」


エリスさんはニコリと笑う。


「承知いたしました…では、どんな性格の子にしましょうか」


私は少しだけ悩んだ後、エリスさんへ告げる。


「私の言う事をきく…素直で気弱な子がいいです」


「ではそういう子に致しますね。ご注文いただきました子が出来上がり次第、お届けに参ります。…それでは多田 実由様、また後ほど」


___くらり。

視界がふにゃふにゃと歪んでいくのを最後に、私の意識が途切れた。



***



ピピピ………。

ピピピ………。


無機質なスマホのアラーム音を止めて、上半身をベッドから起こす。

見慣れた自室の窓。

カーテンの隙間からさしこむ朝日が眩しかった。

違和感を感じたのはそれからすぐ。


「…この服…」