「実在してた人間と同じドールとかも…作れたりするんですか?」
「ええ、もちろん。…お作りになりたいご友人がいらっしゃるのですか?」
そう言われて、私は視線をさまよわせた。
あの子と同じ子を作って…それでどうするの?
見た目も性格も同じ子を作ったってどうせ___。
私はブンブンと首を振る。
そして___こう言い放った。
「いえ…その友達とは真逆のドールを…作ってもらえますか?」
エリスさんはニコリと笑う。
「承知いたしました…では、どんな性格の子にしましょうか」
私は少しだけ悩んだ後、エリスさんへ告げる。
「私の言う事をきく…素直で気弱な子がいいです」
「ではそういう子に致しますね。ご注文いただきました子が出来上がり次第、お届けに参ります。…それでは多田 実由様、また後ほど」
___くらり。
視界がふにゃふにゃと歪んでいくのを最後に、私の意識が途切れた。
***
ピピピ………。
ピピピ………。
無機質なスマホのアラーム音を止めて、上半身をベッドから起こす。
見慣れた自室の窓。
カーテンの隙間からさしこむ朝日が眩しかった。
違和感を感じたのはそれからすぐ。
「…この服…」



