友達ドール2


「気になるドールがおりましたでしょうか?」


「…っ…!」


いつの間にかすぐ近くにエリスさんが来ていた。

驚いて私は2、3歩後ろへと後退する。

そんなにドールに見とれていたんだろうか。

全く気配を感じなかった。

再び体を強張らせる私に、エリスさんがニコリと笑いかける。


「ここでお会いしましたのも何かのご縁…よろしければドールを一体、贈らせていただきますわ」


「…え…」


「さぁ___お選び下さいませ」


エリスさんが両手を広げる。

…どうしよう、断るべき…なんだろうか。

そう考えたけど、すぐに思い直した。

だってこれは夢の中のお話。

それなら…その話の流れにのって選ぶくらい、別にいいんじゃないかな。


「じゃあ…」


適当なドールを選ぼうとして、ふと気づく。

ドール達の首にかけられた紙の存在。

“気が強い”とか“寂しがり屋”とか…これは性格?


「そういえば“友達ドール”って商品名なんだっけ」


つまり…私は今、自分の友達になるドールを選んでるっていう事だ。

友達…。

そう思った時、あの子を思い出した。

もういない、あの子の事を___。


「あの」


私は口を開く。