友達ドール2


かつて、お母さんが生きていた時は花々が咲きほこっていた自慢の花壇。

今は土が残るのみで、何も植えられていない。

私はそんな花壇の前にしゃがみ込み、土を素手で掘っていく。


「私も手伝うよ」


そう言って、ひなたも一緒になって土を掘ってくれた。

やがて10㎝くらい掘られた穴の底に、ひんやりとした雛の両目を置く。

少しだけ土を被せて、その上にさっき買ったばかりの花の苗を埋めていく。

お母さんとのガーデニングを思い出しながら、優しく土を被せた。

花壇の一部分に出できた、小さな花畑を見つめながら呟く。


「…生きて雛に償うために…まずはこの花壇を、たくさんの花で埋め尽くそうかなって思うんだ」


私の言葉にひなたが微笑む。


「うん、すごくいいと思う」


そう言われて。

私はようやく、少しだけ笑う事ができた。

これからこの場所には、季節毎の花が咲き並ぶだろう。

雛は…それを見ていてくれるかな。

この世に咲く花と、あの世に咲く花は…どちらが美しいんだろう。

いつか…その答え合わせができる日まで。

私は犯した罪を忘れる事なく、生きていく。

…ひなたと。

大事な友達と、一緒に___。