友達ドール2


花束を雛の遺体があった場所に置く。

隣を見るとひなたが目を瞑り、両の掌を合わせていた。

私もそれに続くように手を合わせ、目を閉じる。

過去の全てを話しても、ひなたが私を責める事はなかった。


“今まで一人で抱えこんで、辛かったね”


そう言って私を抱きしめたひなたに、何も言えずうつむいていた。

静寂の中、唇を噛んで雛を想う。

___一人ぼっちで死なせて、ごめんなさい。

心の中には今でも後悔の念が渦巻いていた。

…だから。

私はそっと目を開ける。

そしてショルダーバッグの中に入れてあった、ある物を取り出した。


「ひなた」


隣にいる彼女の名前を呼ぶ。

少しだけ、声が震えていたかもしれない。


「どうしたの、奏ちゃん…」


穏やかに笑うひなたが、私の手に握られたそれを見て首を傾げた。


「それは…ロープ?家から持ってきたの?」


「うん、そう」


頷いて、私は言葉を続けた。


「この前話した事…覚えてる?雛を殺した犯人を見つけたら、どうするかってやつ」


「…ええ、覚えているわ」


ひなたが悲しげに目を伏せる。

今から私が何をしようとしているか、察してくれたんだろう。


「手伝ってほしいの、犯人を殺すために」


私を___殺すために。