友達ドール2


廃墟に行って、雛が頭から血を流して死んでるのを見て。

屋上から、飛び降りたんだって分かって。

怖くて。

悲しくて。

一人で行かせてごめんねって思って。

でも、その中のどれより、私が強く思ったのは。

思っていたのは…。


「…雛が…怒ってる…」


光を失い、うつろに私を見つめる目が。

あの両目が、私を責めているように感じた。


“なんで来てくれなかったの”___。

“約束したのに”___。

“裏切り者”___。


そう、言われている気がして___。


「あ……あぁ、あ…あああぁぁぁッ!!!」


その目から、視線から逃げなきゃって必死で。

近くに落ちてた、太い木の枝を掴んだ。

そのまま雛の死体に駆け寄って。

雛の目に、枝を突き刺して、くり抜いた。



そう。

目をくり抜いた犯人は…私。

そして…雛を殺したのも。

見殺しにしたのも、私だった。

これが私が思い出した真実。

罪の記憶。


雛を殺した犯人は…私。

私自身だった。






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