『奏、知ってる?神様とか天使って、天国だけじゃなくて地獄にもいるんだよ』
『え…神様とか天使とか…何の事?』
雛から届いたメッセージ。
内容が異質だったのを覚えてる。
『あのね、今辛い思いをしている人の前には、実は天使が降りてきているんだって。辛い事は神様の試練で、天使はそれを見守ってくれてるの』
“神様”とか“天使”って言葉が出るようになった。
『ねぇ、奏。メグミさんにイジメられてる事を言ったよ。それは感謝するべき事なんだって。私は今、すごくいい環境にいるんだって』
『他人からの行為で、不幸になれば不幸になるだけあの世で幸せに暮らせる。生まれ変わる先も自由に選ばせてもらえるの』
『私、生まれ変わるなら鳥がいいな。鷹みたいに大きなやつ。好きな時に好きな場所へ飛んで気ままに暮らすの…奏は何になりたい?』
変わっていく雛の文章を見ればメグミさんの宗教に入会したのは丸わかりだった。
それも熱心に教えを信じてる。
「どうしよう…雛がおかしくなっちゃう…」
私はどうにか雛を止めようと…元の雛に戻そうと思っていたんだけど。
雛のある言葉に、衝撃を受けた。
『あの世に行けば、お母さんにも会えるね』
___お母さんに、会える?
説得するための言葉を入力していた手が止まった。
私ね。
私、お母さんにまだ会いたかったの。
それで…止めておけばよかったのに。
私は雛に聞いてみたんだ。
『メグミさんの入ってる宗教って…どんなの?』



