「…雛…」
そこまで読み終えて、私は最後の一文に目を止める。
投稿文の最後は、こんな言葉で締めくくられていた。
___一緒に、生まれ変わろう。
それを読み終わった私の頭に浮かんだのは…雛の変わり果てた姿。
…雛はこの“計画”を実行して…あるいはしようとして、あんな事に…?
でも…計画って、何だっけ…?
ズキズキと頭の中の痛みが広がる。
私は…何を忘れてる…?
「奏ちゃん…雛ちゃんは、本当に自殺じゃなかったのよね?」
ひなたの言葉に、頭を押さえた。
グシャグシャと髪をかき乱す。
「そん、な事…そんなの、絶対…」
あり得ない、信じたくない。
でも、私は考える。
計画。
あの世。
彼岸花。
誕生日。
産まれた日。
生まれ変わる。
そして…目の無くなった、雛の姿。
「私たち、は…会おうとしてて…それで…」
私は。
私は何のために…。
何をするために、雛に会いに行ったんだっけ…?
私は……。
何を忘れているんだっけ…?
ズキン、と頭が痛む。
___痛い。
頭が、痛い。
突き刺すように、えぐるように、痛みが広がる。
痛くて痛くてたまらない。
忘れた何かを思い出せと、強く問い詰められているような気がして拳を強く握る。



