友達ドール2


「…雛…」


そこまで読み終えて、私は最後の一文に目を止める。

投稿文の最後は、こんな言葉で締めくくられていた。


___一緒に、生まれ変わろう。


それを読み終わった私の頭に浮かんだのは…雛の変わり果てた姿。

…雛はこの“計画”を実行して…あるいはしようとして、あんな事に…?

でも…計画って、何だっけ…?

ズキズキと頭の中の痛みが広がる。

私は…何を忘れてる…?


「奏ちゃん…雛ちゃんは、本当に自殺じゃなかったのよね?」


ひなたの言葉に、頭を押さえた。

グシャグシャと髪をかき乱す。


「そん、な事…そんなの、絶対…」


あり得ない、信じたくない。

でも、私は考える。

計画。

あの世。

彼岸花。

誕生日。

産まれた日。

生まれ変わる。

そして…目の無くなった、雛の姿。


「私たち、は…会おうとしてて…それで…」


私は。

私は何のために…。

何をするために、雛に会いに行ったんだっけ…?

私は……。

何を忘れているんだっけ…?

ズキン、と頭が痛む。

___痛い。

頭が、痛い。

突き刺すように、えぐるように、痛みが広がる。

痛くて痛くてたまらない。

忘れた何かを思い出せと、強く問い詰められているような気がして拳を強く握る。