「スマホを貸して、ひなた…続きを見よう」
ひなたが首をかしげる。
「…大丈夫なの、奏ちゃん…?」
「たぶん…待ってても、治まらないと思うから…ね、お願い…」
私は小さく微笑み、ひなたの手に自分の手を重ねた。
「……うん、奏ちゃんが大丈夫なら」
ひなたが頷き、スマホを貸してくれる。
それを受け取り画面を開いた。
開いたままだったそこに並んだ文字を、私はひたすら目で追いかける。
横からひなたも画面を見ていた。
そこにあった雛の最後の言葉…。
それは、こんな内容だった。
『あの計画を実行する日が決まった。
8月8日…私の誕生日。
この文章を見てくれてるあなたには、何の事を言ってるか分かるはず…だよね?
場所は前に話した、お化けが出るって有名な○○県の○○って廃墟にしよう。
ここなら私とあなたの住んでいる所から一番近いし…廃墟だから人目にもつきにくいしね。
悩んだけど、そこにする。
でね、集合時間なんだけど…13時に廃墟の屋上まで来てほしいの。
計画の実行は…44分。
中途半端な時間だよね、ごめん。
私が産まれた時間がこの時間だったらしくて…。
どうせならその時間に実行したいの。
私の事をよく知ってくれてるあなたなら、納得してくれるよね。
長くなっちゃったけど、最後に…。
あなたも立ちあってくれるって信じてるから…その日、その時間に、その場所で待ってます。』



