友達ドール2



***



次の日。

全ての授業を終えた私達は、鞄を持ち図書室へと急ぐ。


「あれ、二人とも急いでる?どっか行くの?」


その途中、サナが声をかけてきた。

どうやら他クラスの友達と話していたらしい。


「うん…ちょっと図書室で調べ物を」


私がそう言うと、サナは目を輝かせた。


「じゃあ私もついて行っていい?ちょうど借りてた本も返さないとだったし…ねっ、いいでしょ?」


サナが必死に頼み込む。

たぶん、ひなたと話したいのだろう。

今日も登校してすぐクラスメイト達に囲まれていたから、サナは満足に話せていないはずだ。


「あー…うん、いいよ」


私は苦笑いを浮かべながら頷く。


「やった!ありがと奏!」


それから図書室までの道を進む間。

サナはひなたにずっと話しかけて楽しそうにしていた。

…その光景に少しだけ心がモヤモヤとする。

“ひなたは私の友達なのに”…なんて思うのはさすがに心が狭すぎるかな…。


「奏ちゃん、着いたよ」


「あ…うん、そうだね」


図書室の前、閉じられている戸を引いて中へと入る。

図書室は空いていて、人もまばらだった。


「それじゃあサナ、私達は本を探してくるね」


「うん、こっちも返却してくる~」


そう言ってサナと別れ、私とひなたは花が載っている図鑑を探す。

古びた表紙の物から新しい物まで、探せるだけ探して図書室の長い机へと置く。


「…よし、調べようか」


「うん」


ふと、返却口からサナの声がした。