友達ドール2


「ヒントは『私達が行く場所に咲く花』…だったよね?」


「うん、そうだった…でも思い浮かぶ花は大体試してみたし…人気の旅行先に咲く花も調べ尽くしたよね?」


「じゃあもっと詳しく花の名前を調べてみるのはどうかな?明日、学校の図書室に図鑑がないか調べてみよう」


図鑑か…。

確かに、その方が良いかもしれない。

とにかく花について調べていれば、どれかは正解を引き当てるかも。


「分かった。そうしよう」


「決定だね。それじゃあ今日はもう寝ましょうか」


「うん」


ふすまの中、上段から布団を出して畳に敷いていく。

私が前から使っていた布団と、お客さん用の布団を隣り合わせにセットして中へと入った。


「パスワードの答え…早く見つかるといいな…」


そう言うと、ひなたが隣で微笑んだ。


「大丈夫…きっと見つかるよ」


サラサラとキレイなひなたの髪の毛が、肩口で揺れる。

まどろんだ視界で、私の口が動いた。


「ひなた…手、繋いでてもいい?」


「ええ、もちろん」


すらりと伸びる白魚のように細く、白い指先。

そこに、自分の指を絡める。

優しく握られる右手。

その手の温かさに安心して、私はゆっくりと眠りに落ちていった。