友達ドール2


ごめんなさい、雛。

私はズルくてどうしようもない奴だから。

もう少しだけ、琴李と生きてみたくなった。

そう、思ってしまった。


「よかった…ありがとう、実由ちゃん」


琴李が嬉しそうに私を抱きしめる。

雛の事も、こんな風に抱きしめてあげればよかったのかな。

そうしたら何か、変わっていたかな。

そこまで考えて、いや、違うと首を振った。

生きて償う方法…それを見つけるんだ。

雛を助けられなかった分、たくさんの人を救えるような事を見つける。

過去じゃなくて、未来を考えるんだ。

琴李のためにも。

私自身のためにも。

私は琴李の体を抱きしめ返した。

強く、強く___抱きしめる。

ごめんね、雛。

私はもう少しだけ、この子と…琴李と生きていくよ。

いつかそっちに行ったら…その時は。

その時こそ、きちんと謝らせてね。

過去の罪は消えない。

それならせめて、未来は変えてみせるから。

天国から見ていてほしい。

それまで、さようなら。

私の友達。