友達ドール2


「雛の死は…自殺って事になったみたいだけど…私のせいで死んじゃった事は変わらない…変わらないの…」


私の罪の全てを聞いても、琴李は優しい手つきで私の背中を叩いていた。

彼女の肩口に顔をうずめながら、私はうめく。


「死ななきゃ償えないの…謝らなきゃ、助けに行ったはずなのに何もできなかったって、雛は怒ってて、一人ぼっちで、報われない、こんなんじゃ…」


自分でも、もう何が言いたいのか分からない。

伝えたい事はボロボロと溢れているのに。


「うん…うん」


琴李はそっと私の頭を撫でた。

そのまま続けて口を開く。


「実由ちゃんは…今、どうしたい?」


その言葉に私は即答した。


「雛に会いたい…会って謝りたい」


それだけだった。

薄暗い部屋の中、カーテンの隙間から月の淡い光が柔らかく射しこんでくる。

琴李は私の肩に手を添えて、そっと体を離した。


「琴李…?」


彼女の名前を呼ぶ。

琴李は静かに微笑みを浮かべた。


「ねえ、実由ちゃん。聞いてほしいな」


優しく囁かれた言葉。

私は彼女の手を握りながら頷いた。

琴李が口を開く。


「私はね…実由ちゃんに生きててほしい。その…私はドールである前に、実由ちゃんのお友達だから…一緒に生きていたいの」


「…琴李は、私が死ぬ事を許してくれないんだね…」


呟いた私の声が震えた。

だけど、その言葉に琴李は首を振る。