友達ドール2


久しぶりに琴李と一緒に帰路につく。

さすがにこのまま家に帰るわけにいかないから、近くの美容院に飛び込んだ。


「ショートってなんか慣れないなぁ…変じゃない?」


見栄え良く切り揃えられた髪の毛を触りながら呟く。

サイドが少し長めの髪型…前下がりショートというらしい。

色んな髪型があるものだ。

隣を歩く琴李が微笑む。


「短いのも似合ってるよ、可愛い」


「そうかな?…それならいっか」


髪を切られたショックからはもう立ち直っていた。

琴李と手を繋ぎながらこれまでのイジメについてお喋りをする。

琴李はスマホなどで色んなイジメを調べて、少しずつ私が壊れていく物を厳選して行動に移していたらしい。


「実由ちゃんは髪の毛を大事にしてたから、それを奪って終わろうと思ったの…でもやり過ぎだったよね、ごめんなさい…」


「いいの。あれが最後だったからこそ、知りたかった事が知れたんだから。謝らないで」


それが今の素直な感想。

代償の分、収穫も大きかった。

後悔は、もうない。

家に帰るなり、由太が目を丸くして私を見てくる。


「え…それ…どうしたの、髪」


私は琴李と顔を合わせて笑った。


「んー、ちょっとイメチェン?」


軽くなった頭を触りながら、これはパパとママも驚くだろうなと苦笑した。