いつもの俺なら、拾わないが。 今日は拾った。 もしかして、運命の出逢いと思ったから。 声をかけた。 1年ぶりにきく声。 金木犀のにおいはしなかったが、甘いにおいがする。 女独特の。 鴛桑高は、共学。 だから、こんな匂いは日常茶飯。 しかし、この人だけは違う。 そう確信した。 そしたら、想いがとまらなくなった。 自分の気持ちを言ってしまった。