一日一度はあなたの名を呟く。 「沙羅さん―」 もう一度、話がしたい。 もう一度、微笑まれたい。 もう一度、会いたい。 ・・・でも、もう無理。 モノクロのような時。 そして、季節はいつの間にか。 春から、夏へと― 夏から秋へと― 変わっていった。