その子は格別に綺麗というわけでもなかった。 はっきり言って、沙羅のいつも傍にいる友人のほうが美しい。 でも、あの人しかだめ・・・ そんな気持ちが芽生えていく。 あの人と話がしてみたい。 そんな欲望が徐々に膨らむ。 もし、同じ年だったら・・・ そう何度も悔やんだ。 同じ年だったら、クラスメイトになれる確率も高い。 でも、悔やんでも仕方がないことだ。