名前もわかって一安心。 あとは、どうやって話そうか。 そのことばかり考えていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 季節は秋から冬に変わっていった。 結局、何も進展がないまま。 藤宮 沙羅は放課後図書室にいることが判明した。 天体や歴史が好きらしく、その系統の本をいつも借りている。 最初は、よし!話そう! そう力んでいたけれども。 実際会ったら、何も言えなくなってしまう。