───「月、一緒に帰ろ!」



             
皆が下校する中、親友の逢沢莉緒(あいざわりお)ちゃんが話しかけてきた。


莉緒ちゃんとは小学生の頃から仲良しで毎日一緒に帰る仲。




「うん、いい...あっ、今日図書室に用事があって帰れない!」




今日も一緒に帰ろうとしたけど用事があったのを思い出した。




「わかった。じゃあ、また明日!」



「うん!また明日〜」




莉緒ちゃんがドアを出る際に手を振られたから私を振り返した。



ふふっ...莉緒ちゃんは可愛いなぁ...。



莉緒ちゃんは女の私から見ても可愛いもん。



綺麗な黒髪は高い位置でツインテール。


莉緒ちゃんが動くたびにサラっと揺れる髪が綺麗で


大きな瞳は澄んでいてとても綺麗。


背も私より小さくてまるで小動物みたいて可愛い。



多分、皆に莉緒ちゃんは可愛いですか?って聞いたら


満場一致で可愛いって答えると思う。



はぁ...それにくらべて私は莉緒ちゃんみたいに低くもないし

小動物にも見えない。



てか、一回も告られたこともない!



(まぁ、いいし!私には可愛い莉緒ちゃんがいるから!)