ハニートラップ


***
で、今。
近所のファストフード店で、私と星野さんは向かい合って座っている。

俊平の補修が終わるまでの時間を、一緒に過ごすことになったのだ。

星野さんの細くて白い指が、ポテトを摘む。

「2人で話すのは、初めて会った時以来だよね。」

私が言うと、星野さんは頷く。

「うん、あの時は本当にありがとう。」

ふわり、微笑むと滲むいい子オーラ。
俊平が好きになるのも頷ける。

「今日はデートの予定だったの?
ごめんね、アイツ馬鹿だから――……」

言いかけて、口を閉じる。

うっかり長年の保護者ポジションが出てしまったけど――
星野さんからしたら、超嫌な奴じゃない?今の私。