スマホの日付が変わるのを、何となく眺めていた。
暗い部屋をぼんやり照らす光が、目に痛い。
あれから俊平の顔をちゃんと見ていない。
星野さんを送った時にチラッと会ったっきりだ。
2人並んだ後ろ姿から漂う、甘酸っぱい空気を思い出す。
「バーカ。」
目頭が熱くなってきて、手で抑えた時だった。
投げたスマホが振動する。
ディスプレイに映る名前に、感情の波がピタリと止んだ。
反射で指が通話アイコンをなぞる。
繋がった瞬間、空気が変わった。
「あ、呼水さん?ちょっと窓の外見てみてよ。」
背筋がひやりとして跳ね起きる。
道路側に面したカーテンを雑に開けて、窓の外を見た。
「おはよー。」
スマホを耳に当てながら、夜でも目立つブロンド髪の男が軽やかに手を振っている。
「おはよう……って。今夜中……」
「まぁいいから。出てきてよ。」
遠目でもわかる有無を言わさない目の光が、ここから逃げ出す言い訳をくれる。
私は部屋着のまま、静かに家を飛び出した。
暗い部屋をぼんやり照らす光が、目に痛い。
あれから俊平の顔をちゃんと見ていない。
星野さんを送った時にチラッと会ったっきりだ。
2人並んだ後ろ姿から漂う、甘酸っぱい空気を思い出す。
「バーカ。」
目頭が熱くなってきて、手で抑えた時だった。
投げたスマホが振動する。
ディスプレイに映る名前に、感情の波がピタリと止んだ。
反射で指が通話アイコンをなぞる。
繋がった瞬間、空気が変わった。
「あ、呼水さん?ちょっと窓の外見てみてよ。」
背筋がひやりとして跳ね起きる。
道路側に面したカーテンを雑に開けて、窓の外を見た。
「おはよー。」
スマホを耳に当てながら、夜でも目立つブロンド髪の男が軽やかに手を振っている。
「おはよう……って。今夜中……」
「まぁいいから。出てきてよ。」
遠目でもわかる有無を言わさない目の光が、ここから逃げ出す言い訳をくれる。
私は部屋着のまま、静かに家を飛び出した。



