また、大切な何かを失ってしまうのが、誰もいない真っ暗闇が。 怖くて怖くて、壊れそうで。 そのせいで、こんなにも感覚が死んでいる。 私は、いつまで夕芽でいられるの? 湊先輩の前で、可愛く笑えるだろうか。 そのためには、こんなもの、美味しいなんて…。 思っては、いけないのに。 そう感じる自分が恐ろしいものに思えて。 『お嬢ちゃん、あんたは本物だ。本物の聖女様だよ』 私は、聖女なんかじゃない。 ──ただの化け物だ。