夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 それは…今の悪夢が美味しすぎたから……?


 湊先輩が、夢乃の名を知っていた。
 こんな私を好きだと言った。


 そんな些細なことで、どうしようもないほど心が揺れて。

 心臓が、勢いよく全身に血を巡らせて。


 でも怖くて。