夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

 
 辺りに人がいないことを確認して、ぱちんと奉納用の組紐が入った木箱の蓋を閉める。

 モノトーンの組紐から指先が離れた瞬間、猛烈な甘さが私を襲う。


 いやだ。
 いやだ、いやだ。