次の授業が始まってすぐ、恋は、あ、これはまずいな、と思った。 新しく担任になった錦戸先生は、授業が始まったとたん、筆箱以外の教材を全部ロッカーに入れてくる様に生徒達に声をかけた。 「今から45分後に、テストを回収します。」 恋が思った通り、これから始まるのは抜き打ちテストだったのだ。 しんとした静かな教室にシャーペンを走らせるサラサラ言う静かな音だけが響いている。 恋は難しい顔をして一生懸命問題を読み始めた。