幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜

 

 


 着替えを済ませた美風は通路を戻ってきていた。



 ────演劇は大成功。わざとふざけたら観客を楽しませることができた。まあまあかな、本気ではやっていないけど。



 そこで、美風は恋と宗介を見つける。

 
 宗介の手のひらを壁にした恋。
 照れくさそうな笑い。


 むっとした美風は口を開いた。


「新田さん」


 宗介が美風に気付いた。


「僕が居ない間に、一体何をやっているのかな?」




 三角関係は永遠に続いた、と書いてこの話を終わる。